松葉ヶ谷雁信

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永代経に込める思い~受け継がれる法華経の功徳

皆さんおはようございます

ご参拝お疲れ様です 今日は永代経法要を営みました 永代経とは 基本的に子供や後々祀ってくれる人がいない方のために特別の霊簿を作り 毎年お寺が供養をしてあげる法要です 霊簿には約400名の名前が記載されており 供養を受けています

さて ご存じの方もいると思いますが 先週も私は日本に行ってきました 前回とは違う会議があり そのために行ったのです 最後の日に時間がありましたので 東京国立博物館に運慶展を見に行きました 運慶とは 日蓮聖人がお生まれになった翌年に73歳でなくなったと言われる日本で最も有名な仏師です 日本には 彫刻の永い歴史がありますが その中で仏像彫刻は特に重要な分野であり 運慶はその中で最高峰と言われており 作品は何点も国宝に指定されています 展示されていた仏像はいずれも見事なものでしたが 私が一番心を動かされたのは 別のものでした それは 運慶がスポンサーとなり一族の冥福と繁栄を祈るために書写された法華経でした 一行書く毎に三回礼拝をして書写されたと言われる法華経は それはそれは見事なものでした それはきっと美術的価値だけでなく書写した人の信仰が伝わってきたからだと思います

法華経を書写することがなぜ大切なのでしょうか 法華経の中に大切な五種類の修行のことが説かれていますが その中の一つが書写なのです その五つとは 受持 読 誦 解説 書写です 受持とは 深く信仰すること 読は お経本を見てお経を読むこと 誦は お経を暗記すること 解説は 人に法華経の教えについて話をすること 書写は 人に法華経の教えを伝えるために書写することです この五つは 法華経信仰において大切な修行であり その修行を収めることによって功徳を積むことができ 大きな利益を得ることができると教えられています つまり 運慶もそのことを十分承知しており だから自分がスポンサーとなって法華経を書写させたのです 現代では携帯電話で写真を撮れば書写は必要ないと思うかもしれませんが お経を自分で書き写すことによって 心が落ち着き お経に対する理解が深まります その意味で 書写は現代でも大切な修行なのです

今日私達は永代経法要を営みました ということは 五種法師の内 受持 読 誦という三つを実践したことになります そのことによって私達は功徳を得て 霊簿に記載されている人に回向したということになるのです

運慶が法華経を書写させたとお話をしましたが 実は法華経を書写することは もっと前から行われていました 日本で最初の書写は 673年に天武天皇の命によって行われたと言われています つまり 今から1344年前に行われたのです それ以来法華経は最も多く書写されたお経と言えます 先ほど書写は五種法師の一つで大切な修行であると言いましたが もし単にそれが修行であるということだけであれば それほど多くの人が法華経を書写することはなかったと思います つまり 法華経を書写することは 修行であるだけでなく 功徳を積む方法であり 実際に御利益があったから多くの人がそれを行ってきたのです その意味で 法華経は御利益があることが長い歴史の中で証明された教えと言えます そうでなければ 長くは続きません

法華経は 仏様の最高の教えであり 仏になる最上の道であることはいつもお話ししています そして 自分の罪障を消し 功徳を積み 御利益を頂くことのできる教えであるのです それを法華経信仰の歴史が証明しています

750年という時を隔て ハワイと日本という場所を隔ててはいますが 法華経を信仰し その教えの通り修行をするという意味においては 結局は運慶も私達も同じことをしたことになります つまり 逆に言えば 法華経の修行は ずっと行われてきているのです

皆さんの中には 法華経の教え お題目の修行が本当に御利益があるのか疑問に思っている人がいるかもしれません 私達は日々の生活の中でいろいろなことで迷い悩んでいます 明白なことでさえ時々不安になって迷ってしまいます 一旦迷ってしまうと不安で仕方がなくなります 疑う必要のないこと 疑ってはいけないことまでも疑ってしまいます しかし 法華経の教え お題目の修行に関しては 迷う必要はありません 信仰の歴史が 修行の歴史が その教えの正しさを証明しています 今日の永代経法要の供養を受けた人達は 本当に喜んでいます 大丈夫です どうか安心して信仰し 修行に励んで下さい

2017年11月12日