松葉ヶ谷雁信

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「透明なもの」が教えてくれる本当に大切なこと

皆さんおはようございます ご参拝ご苦労様です

先週私は日本へ行ってきました 海外で布教する国際布教師が一堂に集まって会議をしたからでした 普段なかなか会うことができない先生方が世界中から集まりました 現在ポートランドにいる池永英清先生・カリフォルニアの国際センターにいる高崎哲堂先生・昔妙法寺に講義に来てくれたヒューストンのケインバレット妙恵先生・国際布教の委員会メンバーとして私達を日本からサポートしてくれている辻村行遵先生や松本学堯先生 それにたまたま宗務院で別の会議に出席されていた渡辺英晃先生 いろいろと懐かしい人に会うことができとても嬉しく思いました 今回の会議では 各先生方の布教活動報告と 各地での葬儀の方法と日蓮宗の教義について話し合いました とても興味深かったことは マレーシアでの葬儀の方法でした マレーシアのメンバーは そのほとんどが中華系でその方法も中華系の影響を大きく受けています 具体的には 人が亡くなるとその日から4日間毎晩お通夜をすることです お通夜は夜8時ごろから始まり1時間ぐらいで終わるのですが それからも夜通し読経とお香を絶やしてはいけないそうで 現在では途轍もなく長い線香と お経を繰り返し流すテープが使われているそうです そして5日目にお葬式となります とても勉強になり有意義な会議でした

さて 今日はまず皆さんに質問があります 私達の命を支えている 決して欠かすことのできない最も大事なものとは何でしょうか ひょっとしたら御主人や奥さんと言われる人があるかもしれません 確かにそうかもしれません でもあなたの御主人は 隣りの奥さんを支えてはいないと思います もし支えていたら これは大きな問題かもしれません 私がお尋ねしているのは 誰か一人のことではなく 全ての人を支えている大事なもののことです もうお分かりのことと思いますが 空気 水 光 そして私たちの命です これらのものが無いのなら 私たちはすぐ死んでしまうことになります

これら 私達の命を支えている 決して欠かすことのできない最も大事なものに共通するものがあります 共通する特徴は何かわかりますか それは 不思議なことに全て透明であるということです 透明ということは 無色とは少し違います 例えば コップの中に水を入れます 水は透明ですが コップにいれると水が入っていることがわかります 透明であるけれど その存在を示す色があるのです そして 光を考えてみて下さい 太陽の光は透明ですが その光はいろいろな色によって構成されています そうです 虹を思い出して下さい ハワイは虹の街と呼ばれ 本当によく虹を見ることができます 虹は 太陽の光が雨を通してバラバラに見えるもので 人間の目には7色で構成されているように見えます 実際はもっと多くの色で構成されているのですが 人間には7色しか見ることができないそうです つまり いろいろな色が混ざって 透明に見えるのです ですから 透明ということは 全ての色を超えた色と言えるかもしれません その意味で 最も豊かな色 全てを含んだ色ともいえるでしょう そして この世界は その透明なもの 目ににはよく見えないものに包まれて存在しています

私達は ともすれば目の前にあるもの 目に見えるものを簡単に信じてしまいます 逆に言えば 目の前にないものを無視したり 見えないものに充分に注意を払うことを忘れてしまいます しかし 実際は目の前にあるものが意味のないものであったり 目に見えていると思っているものが錯覚であったりします しかし お話ししたように 私達にとってとても大切なものは それがないと生きていけないほど必要なものは 透明で目にはなかなか見えないものであること 目の前にあっても気が付かないものなのです お釈迦様は その教えの中でそのことを良く注意されています 私達は 惑わされやすく また誤解しやすい存在であることを忘れてはいけません 目の前になくても 目には見えなくても大切なものがあること 逆に目の前にあるもので 目に見えるからと言えって大切なものとは限らないこと 皆さん心当たりはありませんか?私達の日常生活の中で 忘れがちですので 気を付けて下さい 大切なものを大切にし それほど必要でないものに 執着してはならないことを時々思い出して下さい それだけでも私たちの人生は豊かなものになります

2017年7月2日