松葉ヶ谷雁信

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天災は忘れた頃にやってくる

皆さんおはようございます
ご参拝ご苦労様です

皆さんご機嫌はいかがですか?私は 久しぶりにインフルエンザに罹り先週は寝込んでしまいました やっと元気になってきたところです 体調を崩して 一日伏せることは時々ありましたが 数日にわたって寝込んだのは本当に久しぶりで 自分でも驚きました 去年予防接種を受けていなかったからでしょうか 大変な目に遭いました 日本のことわざで 「天災は忘れた頃にやってくる」というものがあります 本当にその通りですね 気を付けなければいけません 災いといえば 一昨日3月11日は東日本大震災発生の日でした

5年前 2011年3月11日に起きた東日本大震災を皆さん記憶していることと思います この大震災は 連続する3回の地震とそれによって引き起こされた津波によるもので 死亡者並びに行方不明者は18,455人 40万戸以上の建物が破壊され 40万人以上が避難を余儀なくされました 世界銀行の推計によれば 自然災害による被害では史上1位の規模であるとされています この震災が特に世界の注目を集めたのは 被害規模もさることながら いろいろな映像資料があって 世界中の人々がその恐怖を理解することができたからだと思います インターネット上で探すと 今でもいろいろなものを見ることができ その生々しさは変わることがありません 犠牲者の方には心からご冥福をお祈りしたいと思います

津波ということでは ハワイもたびたび被害に遭っていることは周知のとおりです 特に有名なものは 1946年4月1日のアラスカ沖地震と1960年5月22日のチリ地震でヒロを襲った津波です それぞれ160人と61人が犠牲となりました 東日本大震災の時もハワイに津波が来ましたし 地理的な関係からどこで地震が起きても津波の危険性が常に付きまといます つまりハワイにとっては 津波はいつも覚悟と準備が必要な災害と言えます ヒロにある太平洋津波博物館のウェブサイトでは 津波についていろいろなことを教えてくれます 特に私の興味を引いたのは 普段からの準備について述べているところです 良い機会ですので 簡単にお話しします

準備としてまず行うべきことは ①家族友人らとの集合場所を決めておくこと ②災害用持ち出しセットを用意しておくこと ③重要書類のコピーを取って置くこと ④避難経路を決定して実際に歩いてみること ⑤子供がいる場合は 通っている学校の避難計画を理解しておくこと ⑥警戒区域を理解しておくことだそうです この中で私が特に重要と思うのは ①家族友人らと集合場所を決めておくこと です その理由は 東日本大震災のの時に 家族や友人などを助けるために家に戻って犠牲となってしまった人が多かったからです どこにいてもそこに逃げると決めておけば 家に戻る必要はありません 集合場所に直接行けるので助かる確率がぐんと上がります 実際にこのような取り決めをして避難訓練を重ねていた岩手県釜石市の小中学生は 生存率99.8%と驚異的な数字を残し 釜石の奇跡と呼ばれています これら以外に私が皆さんに知ってほしいと思うことは 家具の位置です 建物や部屋の入口付近には背の高い家具を置かないということです これは 災害の時に家具が倒れてきて 進路をふさぎ 逃げ出すこともできなくなるばかりか 救助の邪魔にもなります ドアのそばには家具は置かないのがベストです

さて 東日本大震災の地震や津波が収まった後の状況は本当にひどいものだったそうです そこら中に人や動物の死体が転がり 全てがありえない様で多くの人が地獄よりもひどいのではないかと思ったと言っていました その惨状は 想像を絶するもので とても言葉には表せないと 私はこのような話を聞いて日蓮聖人の『立正安国論』を思い出しました 冒頭の部分ですが少し読んでみます

「旅人が来て嘆いていう ここ最近の4年間の間に 大地震や大風などの天変地異が続き 飢饉が起こり 疫病が流行して 災難が天下に満ち 広く地上にはびこっています そのため牛や馬はいたるところで死んでおり 骸骨は路上に散乱して目も当てられず 既に大半の人々が死に絶えて この悲惨な状態を悲しまない人は一人もおりません」

これは当時 日蓮聖人が実際に体験されたことを書かれたものですが 750年前に日蓮聖人がご覧になったものと 現代の私達が5年前に見たものが同じであることを意味しています そのような状況の下で苦しむ人々を救いたいと 日蓮聖人はお題目の教えを弘められました 日蓮聖人の教えは この世で苦しむ私たちがどうしたら幸せになることができるのか また あの世でも苦しむことがないように 幸せになるにはどうしたらよいかということが信仰の原点なのです だから 日蓮聖人の教えは 常に慰めがあります 常に活気があります 常に希望があります ただ それを理解するには 以前からお話している通り 実践が必要です 体験なくして正しく理解することは不可能です ですから どうぞ皆さんが御自分の家で 実践してみて下さい 家庭で合掌して 大きな声で30分でいいので お題目「南無妙法蓮華経」をお唱えして下さい もし家で行うことが難しいのなら お寺に来て下さい 一人でやってもいいし 私が一緒にお唱えすることも可能です そうして30分お唱えすれば 何かしらお題目の力を理解してもらえると思います

現代は誰しも厳しい時代に生きています 全ての人がそれぞれに悩みや問題を抱えて生きています 楽をして生きている人などほとんどいません みんなが必死にもがいているといってもいいかもしれません 一見他の人は楽しそうに生きているように見えるかもしれませんが よくよく見たり話を聞くと 本当に苦労している人ばかりです そのような人達を慰め 救い 勇気付け 幸せにするために 仏様は法華経を説かれました 日蓮聖人は その法華経のエッセンスとしてお題目を私達に示して下さいました お題目を信じ お唱え 人にも勧めることで私達は救われます

今日は 地震や津波などの自然災害を一つの縁として 日蓮聖人の教えの原点とお題目の力について少しお話をしました

2016年3月13日